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歯は食べ物を咀嚼して唾液と良く混ぜ合わせる「一次消化」を行って、食道や胃に食べ物を送ります。これをしなければ消化不良を起こしてしまいます。また、口に入った異物で食道や胃を傷つけないよう、髪の毛一本でも探し当てる精度の高いセンサーでもあります。
歯がなくなっても生きていられる動物は、入れ歯が使える人間だけです。とはいっても入れ歯は本来の歯と同じ機能を持ち合わせているわけではありません。ものを強く噛めなかったり、顎の骨がやせてしまい歯並びが悪くなってしまうデメリットも。少しでも多くの歯を残すことでしっかり咀嚼できることは健康につながるのはもちろん、頭がい骨を動かして脳を活性化するため認知症の予防にもなります。むやみに歯を抜かず長く使えるよう、虫歯や歯周病にならない予防はもはや当たり前。さらに一歩進んで見た目も美しい歯になるメンテナンスをしませんか?
歯ブラシのCMで毛先が歯の間まで届くイメージ図が放映されていますが、歯と歯の間の汚れはフロスでなければとれないのです。つまり歯ブラシをマメにすれば虫歯にならないというのは間違い。フロスと歯ブラシを使って、はじめて虫歯予防になるのです。
ところが日本人は1日3回歯磨きをする人が増えているのに、週1回フロスを使う人は30%ほど。毎日使う人は数%しかいません。そのため、日本人は歯間の虫歯が非常に多いのです。アメリカではフロスが用意されているレストランがあるくらいです。さしずめ日本の楊子と同じといったところですが、効果は雲泥の差です。
10年間フロスをしていなければ、歯と歯の間に10年分の汚れがたまっているのです。1日1回でもフロスをしていれば、歯間の虫歯に予防効果があります。1日3回歯磨きするなら、歯磨きを2回にして、1回はフロスにしたほうが歯の汚れはよく落ちますし、虫歯の予防になります。
歯周病の原因菌がつくる毒素や炎症を引き起こす物質は、歯周組織に対して悪影響を及ぼすだけでなく、血液を介して全身疾患にも負の影響をもたらします。
最近の研究では、早産や低体重児出産といった子どもに影響があることや、糖尿病の悪化、炎症物質が血管の動脈硬化を促進し、脳梗塞や心筋梗塞を起こりやすくすると考えられています。また、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などへの関連も疑われています。
欧米にくらべて日本人は歯周病になっている人が多いといわれます。特にアメリカは定期的に歯のクリーニングを行わないと保険が適用されないので、歯石の除去もきちんと行っている人が多いため、歯周病が少ないのです。
審美歯科の先進国であるアメリカは歯の矯正も盛ん。しかも矯正は小児のうちに行ってしまうケースが圧倒的に多いのです。遅ればせながら日本も歯科矯正に目を向ける人が増えてきていますが、それは20〜30代の女性が自分のお金で歯並びをきれいにするといった成人矯正が多いのです。
この年代の人たちが子どもの頃は、虫歯の予防がメインで、まだまだ歯科矯正を行う親(現在50〜60代)は少なかったのです。もちろん成人矯正でも、小児矯正より多少時間はかかりますが、歯並びはきれいになります。
歯科矯正はアメリカでは男女比が同じくらいですが、日本は2000年で女性が8割、男性2割。2006年現在でもこの割合はあまり変化しておらず(いずれもティースアート調べ)、圧倒的に女性が多くなっています。
今から10数年前までは、矯正歯科は少しありましたが、予防歯科や歯並び・歯の白さなど美しさに焦点を当てた審美歯科などはまったく定着していませんでした。虫歯に関しても「う蝕罹患率(うしょくりかんりつ/今まで虫歯になったことがある歯がどれくらいあるか)」がまだ増加傾向にありました。
審美歯科、予防歯科の意識が高くなったきっかけは「芸能人は歯が命」で有名になった、歯磨き粉のテレビコマーシャル。審美のひとつであるホワイトニングは、歯のクリーニングが必要となります。予防のためのクリーニングをしない人でも、ホワイトニングをすることが虫歯や歯周病の予防につながるのです。
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