

白目(=強膜)の部分はその外側が結膜という粘膜でおおわれています。結膜はまぶたの奥で折り返って袋状になって上下のまぶたの裏側までおおっています。目の違和感の多くは、この結膜と黒目(=角膜)で起こっています。
目で物が見えるしくみは、カメラが物を写すしくみと似ています。強膜(白目の部分)はカメラの「ボディ」、角膜(黒目の部分)と水晶体は「レンズ」、網膜は「フィルム」にたとえられます。
つまり物を見るとき、目に入ってきた光は角膜と水晶体を通り屈折して網膜に景色が投影されると色や明るさの信号が視神経によって脳に伝えられ、映像として認識されます。フィルムである網膜のケアは一般的には高齢者に、レンズである角膜は年齢に関係なくケアが必要です。

人間の目は、涙でうるおされている状態がもっとも良く、そのバランスはとても繊細なものです。
涙の層は目に接する側からムチン層、涙液層、油層と3層構造をしています。ムチン層は角膜の水濡れ性を保ちます。涙液層はいわゆる「なみだ」の層。油層は涙液層からの水分の蒸発を抑えています。これら3層のバランスが保たれていて初めて目の表面は正しい環境にある、といえます。最近多く聞かれるドライアイ、その中でもパソコンを使う時間の長い方によくみられる蒸発亢進(こうしん)型ドライアイはこのうちの油層の状態と目が置かれている環境とのバランスが悪くなって起こっているものといえます。
そこで手軽にできる予防法が蒸しタオル。1日10分から15分くらい目の周りを温めることで、血行をよくし、油分の出やすい状態にします。疲れ目にもいいですし、最近は温められるアイマスクなどもあるようですから、試してみてはいかがですか。
取材協力:八丁堀藤田眼科 藤野聡院長
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