

大まかに言うと乳房は、母乳を作る乳腺、乳腺を覆っている皮下脂肪で構成されています。その割合は、個人差が大きく、乳腺の量が多い人は、乳房を触るとコリコリ(ゴツゴツ)とした感触があります。年齢と共に乳腺は脂肪に置き換わるため、乳腺が触れにくくなってくることが多いです。
乳腺細胞が集まり「腺房」を形成します。腺房が多数集まってブドウの房のような形を形成し、1つのかたまりを「腺小葉」と呼びます。乳頭を中心に放射線状に並んでいます。
それぞれの腺葉からは乳管が乳頭まで続いており、約20本の乳管が開口しています。乳腺より分泌された母乳は乳管を通り、乳頭から体外へ出ます。
乳房は成人になっても生理に伴うホルモンのバランスに合わせて、増殖・分化したりはたまた退縮したり…たった1カ月の間でも変化に富む組織です。その最たる変化が妊娠、授乳期です。
短期間にこれほどまでの変化を認めるのは、乳腺以外の組織ではほとんどありません。乳腺疾患における、画像や組織診断がとくに難しいのはこのためです。

最近、「乳腺科」や「乳腺外科」という診療科を耳にしますが、この科ができたのはここ3年くらいの間で、意外に新しいのです。それまでは一般外科のドクターが乳房の疾患も診ていました。ところが、良性・悪性の判断が難しいケースも多く、治療方法も複雑化してきたため、専門のドクターの必要性がより高まってきました。
一般外科から独立した乳腺科や乳腺外科は、手術のイメージが強くありますが、乳ガン治療の過程で手術は通過点です。術前や術後に薬物療法を行ったり、術後の定期的な経過観察が重要です。
取材協力:イーク丸の内 竹井淳子先生
「イーク丸の内」では、内科、婦人科、乳腺科などを併設し、女性の心身の健康を統合的に診断。特に乳腺疾患など、専門医とCTやマンモグラフィ、超音波診断装置、全身骨密度測定装置といった最先端の医療機器による精度の高い健康診を行っています。
東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 3F
TEL:0120-190-828
http://www.ihc.or.jp/
広告