ワキ汗・多汗症の治療法
ワキの下の多汗症に対する最も効果的な治療法は、「ボトックス」という製剤を注射する方法。これによってアセチルコリンという神経伝達物質の放出を止め、汗を出す機能を抑えることができるのだ。左右の脇の下に2本ずつ注射し、1本の注射にかかる時間は僅か1分程度。チクッとした痛みを感じるだけで、副作用もまったくないため、至って簡単・安全に症状を改善することができる。効果が出るのは早いケースで注射した翌日、平均すると3日後くらいから表れ始める。理論的には約半年でボトックスは体外へと排泄されてしまうのだが、半年経っても汗が減少しているケースも多く見られるので、ワキの下の多汗症に悩んでいる人は試してみるといいだろう。
精神的な要因からくる精神性型多汗症の治療には、心療内科などで専門セラピストによる指導の下、「自律訓練法」という精神療法が行われる。その際に大事なのは、“汗を減らすこと”を決して目標にしないこと。精神性発汗は「汗を減らそう」と思えば思うほど、余計にかいてしまう特徴があり、治療の目的はあくまで“汗が出ても安心すること”なのだ。そもそも汗は体温を調節するためにかくものなので、蒸発しやすいように出来ている。「止まない汗はない」と考えることが、精神性型多汗症を改善する第一歩となるのだ。
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