ココロすっきり相談室
近ごろたびたび耳にするようになった「うつ」。誰でもかかる、風邪のようなもの、なんていうけれど、実際のところ、どんな病気?
「なんだかちょっとうつっぽいな…」と感じたり、周りにうつになった人がいたときのために、ここでちょっと、うつ病のことを知っておこう。

「気分が晴れない、やる気がない」などの自覚症状があっても、それがうつ病なのか、ただの一時的な気分の落ち込みなのか、自分ではなかなか判断できないもの。
抑うつ感が強まり気力がなくなって仕事が思うように進まない、朝すっきりと起きられず遅刻をしてしまう、何をするにもおっくうで外出をしなくなった…など、今まで普通にできていたことが苦痛になり、それが長期間続くようなら要注意。うつ病は、早めに治療すればそれだけ早期の回復が期待できるし、必ず治る病気。他の病気と同じく、早期発見、早期治療がなによりも大事なのです。

また、幸いにもうつ病でなかった場合でも、専門家のアドバイスを受けることが、気分を切り替えるきっかけにはなります。自分ひとりで悩んで、いたずらに落ち込む日々を過ごさないためにも、プチうつな自分を感じたら、早めに専門医療機関へ相談してみましょう。

いざ、お医者さんに診てもらおうと思っても、未知の世界に足を踏み入れるのはやっぱり不安……。なかなか人には聞けない、うつ病の治療について、齋藤英二先生に聞いてみました。

 

治療費用はどのくらい?

1回につき患者が支払う金額は、2000〜4000円程度。

初診料がおよそ3000円、2回目以降は1500円ぐらい、というのが平均的な外来診療費。これに別途 薬代がかかる。診療費は医療機関や治療内容によって異なる。診療費、薬代は保険が適用されるが、カウンセリングは保険適用外。

回復までの期間は?

平均的には3ヶ月で回復に向かう。ただし個人差あり。

積極的な休養と、きちんと薬を服用することで、約3ヵ月で回復に向かう。しかし個人差があり、一進一退しながら1年、2年かけて徐々に良くなっていく人もいる。再発率の高い病気でもあるので、焦らず、あきらめないことが大事。

入院しなくてはいけないもの?

ほとんどの人は通院でOK。

入院は、自殺の可能性の高い重度のうつ病など、ほんの一例の患者に勧められる。ほとんどの患者は仕事をしながらの通院で大丈夫だ。

仕事は休職したほうがよい?

ケースバイケース。

働きながらでも治療は可能だが、残業や休日出勤はしないなど、心身に負担をかけない程度に。仕事がストレスになっている人は、「辞めれば治る」と思いがちだが、治療中に退職などの重大な決断をすると後悔することも多く、症状を悪化させる原因になることも。ただし通常の業務に差し障りがあるほどうつ症状が深刻な場合は医師が休職を勧めることもある。

そもそも、カウンセリングって?

気持ちを整理するのに役立つ療法。

カウンセラーは、患者の話を聞いて心理的に援助し、患者自身が現実に対処する能力回復の手伝いをする。患者の自主性や自発性が重視される療法である。保険が適用されないため、うつ病の治療計画に含まれないことが多いが、状況によっては治療の一環として取り入れられる場合もある。

「身近な人」がうつかもって思ったとき… うつの人とつきあうための7か条健康な人には、うつになった人のつらさは理解しにくいもの。周囲の人がうつ病になったときのポイントを、堀史朗先生に聞いてみました。

「身近な人」がうつかもって思ったとき… うつの人とつきあうための7か条
「身近な人」がうつかもって思ったとき… うつの人とつきあうための7か条

堀先生プロフィール
堀史朗(ほり しろう)山口大学医学部および同大学大学院博士課程卒業。慈恵医科大学附属病院、板橋中央総合病院心療内科を経て、エビス心療内科を開業。著書に『なぜか、疲れのとれない女たち〜見えない恐怖「累積疲労」とは』(青春出版社)、『「疲れた」とつぶやいている女性たちへ〜ナウシカコンプレックスからの脱出』(角川書店)など。

取材・文 宮内千和子


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