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vol.16 忙しい生活に忍び寄るカゲ、めまい・難聴にご用心


ストレスからくる耳の症状は軽く見ちゃダメ


ストレスや疲れがたまっているという身体からのメッセージ、めまいや難聴といった症状を忙しいことを理由に放っておいてはいませんか?

特にめまいは、病気のサインと言われ、健康体では起こりません。そして、めまいの症状から原因となる病気がわかることもあります。 めまいの症状には大きく分けて二つあり、ぐるぐる回るタイプとふわ〜っとするタイプがあります。耳からくるめまいは、ぐるぐる回るタイプで、強くて気持ちが悪くなってしまうものが多く、貧血や、頭、その他を原因とするめまいでは、ふわ〜っとするタイプが少なくありません。また、ストレスがたまると自律神経が不安定になり、めまいの引き金にもなります。

一般的に耳からのめまいは、病気がある側を向くとめまいがします。一方、頭からくるめまいでは、病巣がある方とは逆に振り向くとめまいを感じることがあります。たとえば、右を向くとめまいがする場合は右耳に疾患がある。このように、確かにひとつの診断の指針にはなりますが、脳神経の疾患の可能性もあるので要注意です。

また、ストレスは時として突発性難聴も引き起こすことがあります。突発性難聴とは、急に耳が聞こえなくなるのが主な症状です。耳鳴りはある場合とない場合があります。耳鳴りがない場合でも、男性の声のような低音が聞き取れなくなる、急性低音障害型感音難聴もあります。 多忙にしている人が突然、「耳が詰まっている」「耳が聞こえづらい」「耳鳴りがする」と耳の不調を覚えることがあります。「そのうち治る」と思っていても、なかなか治らない…。症状に気づいてから1週間以上経ってしまうと治りにくくなってしまうのです。

さらに、めまい、難聴のどちらの症状もあり、その前に耳鳴りがあれば、メニエル病の可能性が高いです。また、突発性難聴の場合、発症は1度きり。くり返して難聴になってしまうようであれば、それはメニエル病を含めた他の病気を疑いましょう。


忙しい!? だからこそ発症したら、すぐ病院


忙しい生活に忍び寄るカゲ、めまい・難聴にご用心

一番の予防方法、それはまず規則正しい生活リズムを持つことです。ストレス、過労、睡眠不足などの解消に努めることから始めましょう。発症してしまったら、耳鼻咽喉科へ。ビタミン剤、循環改善剤、ステロイドホルモン剤といった、血の巡りをよくし、組織の活性を高める薬で治療を行います。メニエル病なら利尿剤など、水分を身体から排出する薬も用います。

かと言って、これらは、忙しい人に発症しやすい症状。病院に行きたくてもなかなか…。そう言いながら診療を延ばし延ばしにしていると、思いもよらない大変なことになりかねません。恐ろしいのが、突発性難聴、メニエル病だと思っていたら、実は聴神経腫瘍ができていたということもあったり…。詳しくMRI(磁気共鳴画像診断装置)やCT(コンピュータ断層撮影)で調べてみて発覚することもあります。めまいや難聴がなかなか治らないなど、くり返し症状があらわれてしまう人は必ず診てもらいましょう。

忙しさにかまけて「そのうち…」と、病院を遠ざけてしまうと、いずれ大病となってしわ寄せがきてしまうかも…。何でもなければそれにこしたことはありません。その安心がストレス緩和になるかもしれませんよ。

講師プロフィール
こやま耳鼻咽喉科 院長、東京女子医科大学非常勤講師、医学博士、日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道学会専門医、日本アレルギー学会認定医 小山 悟

帝京大学医学部卒、帝京大学医学部付属溝の口病院医局長、同病院病棟院長、医療法人財団河北総合病院主任科長、東京大学医学部客員研究員を経る。著書に『難聴に効くCDブック』がある。こやま耳鼻咽喉科では、患者との密なコミュニケーションを大切にしながら、治療にあたっている。また「耳鳴り・平衡神経外来」「内視鏡下の日帰り手術」「小児言語外来」を備えている。

こやま耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック
東京都足立区竹の塚5-19-4 朝日生命ビル1
TEL/03-3859-3341
→こやま耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックのホームページはこちら
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